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ファイトクラブ

  • Ayu3
  • 2016年10月18日
  • 読了時間: 4分

当店では2月に1度のペースでニュースペーパーを発行しております。 発行してから3年ほどたちますが、映画を紹介するコーナーなんかも

あったりして。完全な私の趣味です(笑)

「ファイトクラブ」はその記念すべき第一本目の映画でした!(^^)!

99年(アメリカ)、監督デヴィット・フィンチャー、 主演エドワート・ノートン、助演はブラット・ピット。 ポスターをお店に飾ってしまうくらい好きな映画で、 オールタイムベスト5に入る映画です。

あらすじなどはウィキペディアをご覧ください。

たくさんある映画の中で、たまに「未来を予見しているんでは?」と 考えさせられるものがあるのですが(例えば「時計仕掛けのオレンジ」とか) この映画も確実にその中の1本に入るでしょうねぇ。。。 ネタバレになってしまうので、詳細は書きません。

上映された当時は、その暴力描写によって評価が低い映画でしたが 今では必ずと言って良いほど、BestMovei的なランキングに入る映画なのです。

私は、落ち込んだ時、凹んだ時、人生について迷った時(笑)などにこの映画を見返します。

そうそう、今年は気合を(何の?)入れるために、大晦日~新年またぎで鑑賞しましたよ~。

「生きること」、また、色々な事柄について考えさせられてしまう映画です。 何だかわかりませんが大好きです。理由がないのは本当に好きな証拠なのでしょう。

店内に以前はポスターも飾っておりました!(^^)!

「生きている実感とは?」「本当の自分とは?」

主人公の「僕」(名前がないんです)は、いわゆる世間の感覚・価値観で言えば

「すべてを持っている男」(完璧でスタイリッシュな家、洋服etc・)

しかし生きている実感が乏しく、不眠症をかかえていました。

しかし癌患者の集いに出掛け、人の痛みや苦しみを追体験することで

感情をを吐き出し、生きる実感を得、不眠症を改善させるのです。

でも所詮は「人の痛み」実体験ではありません。

この映画では、お互いに素手で殴りあい、自分が殴られることで感じる痛みで

「僕」と言う登場人物は、生きている実感を取り戻します。

そして最初の殴り合いの相手、タイラーと言う謎の男と二人で秘密のクラブ

「ファイトクラブ」を作ります。

個人対個人のファイト。そこに社会での地位や財力、見た目の筋力などは全く関係ありません。

爆発事故でなくなった素晴らしい(と思われた)生活をすべて失った「僕」。 しかしそんなものよりも、「生身の体」だけが生きている実感を感じさせてくれたのです。

「生きること」は、「自己の苦しみ」や「自己の痛み」と背中合わせ。

しかし後半、この秘密のクラブでタイラーが主導権を握るようになり、 それに腹を立てた「僕」が、ある日のファイトで無抵抗の相手を意識がなくなるまで 殴り続け、そこから何かが変わっていきます。

そのシーンの描写ゆえ、「暴力映画」と取られる向きがありますが その時の「僕」の表情や、まわりの男達の表情を見れば 決して暴力を賛辞するような映画ではないと言うことがわかります。

他者に痛みや苦しみを求めたり、他者を破壊することに目的を持った時点で

それは間違った方向へと進んでいくようです。

多かれ少なかれ、人には「理想とする自分」というものがあると思うのです。 私だったら、「強くて、ユーモアがあって、クール、そして自由。人の評価なんておかまいなし」。 まさしく女版のタイラー・ダーデンと言った所でしょうか?

こうなりたい!と思うことは簡単ですけれど、自分を変えるのって難しいですよねぇ。。 上にあげた理想とする自分を、もしもそのまま実生活で具現化するとしたら 多分、社会生活を営むのには無理も出てくるでしょうね。

無理・・・というか、色々と怖くて出来ない(笑)。

今の所、私は自分のダメも所も何とかかんとか・・・受け入れつつ、日々生活を送れていますので

この映画の「僕」のような状態にならずにすんでおります。

「自己変革」、「自分探し」。「自分をぶっ壊す」

自分を変えるためには、今までの自分をすべてぶち壊し、

認めたくないダメな自分を否定しなければいけない?

「ありのまま」なんて言葉が流行りましたが、

「自身の体」そこから得る「感覚」

こそがありのままの自分なんじゃないかな?なんて最近私は感じます。

「タイラー」とは何者か?「マーラ」とは何者か?そして「僕」には何故名前がないのか?

その答えがわかった時に、何らかの答えが自分の中に浮かんでくる映画です。

この映画のラストシーンは、悲しくも素晴らしいハッピーエンドとなります。

「生」を感じる究極の瞬間は・・・これを考えると、悲しくもなりますが

ラストには「愛」を感じることが出来ます。

デビット・フィンチャー監督の映画では、「愛」が必ず一つのテーマとして

根底にあるような気がします。何だかいつもちょっとせつなくなりますねぇ~。

1度観て、もう1回見直すと様々なヒントが隠されているので 「なるほど~」となる映画です。

騙されたと思って(笑)、一生に1度は観ても良い映画だと思います。

理容師目線で言えば。この映画でのブラット・ピットのヘアースタイルも大好きなのです(笑)

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