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篠田桃紅さん 「自分、しかない」

執筆者の写真: Ayu3Ayu3

あゆ3でございます!(^^)!

年度末ということもあるのかな?

忙しくなって参りました。


当日のご予約がなかなか

取りづらい場合もございますので

早めのご予約を頂けますと

有難いです。


3月に入り、暖かな日があったり

今日のようにとても寒い日が

あったり。


今朝は寒くて2階から階段を

降りる途中、自分の息が白く

見えてびっくりしました。


散歩途中の土には霜柱が。

火曜日には雪も降りましたし

春までもう一息。

という所でしょうか(^^)


今朝新聞を読んでいたら

美術家の篠田桃紅さんが

死去、との記事が目に留まりました。


107歳。

幼いころから家庭で書、水墨画

の手ほどきをうけ、書を基礎にした

抽象的な水墨画を数多く残しました。


エッセイなど著作も多く、

「103歳になってわかったこと」

などは近年でも話題になりました。


この本を友人からもらった

事がきっかけで、2018年に

サントミューゼ上田市立美術館

で開催された展覧会を観に行きました。


2回行ったのですよ。


リトグラフの連作(?)も

印象に残っていますし

大きな作品で、金箔と銀箔

の背景に線が描かれた2枚の絵に

とても惹きつけられて、しばらく

その絵の前から動かなかったこと

を思い出します。

(動けなかったのではないんです)


タイトルは

「永劫」と「一瞬」。


なんなのでしょうね。

動いてはいけない気がしたのです(笑)


4月からそごう美術館で

観ることができるようです。



桃紅さんの多くの作品は

単純な線、図形のようなもの

少ない色彩、字のようなもの

で構成されています。


描かれたモノから見て取れる

表面の情報はとても少ないけれど、

それを観る人間の心には

とても多くの何かが浮かんでくる

そんな作品だと、私は感じました。


「無限」とか「無常」とか。


エッセイなどを読みますと

とてもとても、とても「頑固」

な方と言いますか。

良い意味で(^^)


桃紅さんのドキュメンタリーを

以前に見たことがあるのですが

迷いがないと言いますか。

勿論作品を制作する過程では

「こうじゃない」という場面は

ありましたが、そこにすら

迷いがないんです。


そしてとにかく

「自分、しかない」方なのだな、

と感じました。


もともとある手本をなぞることが

良しとされていた若いころには

「根がない、根無し草」などと

書の世界では酷評されたそうです。


どこまで行っても。


生きていれば勿論、他者との

関わりのなかで生きているのですが

結局 「自分しかない」 のかな

と思うところがあり。


我儘勝手に生きるという事

ではないのですよ。けして。


自分一人。これは諦観と

呼べるものなのでしょうか?


自分が無くなれば、

私の世界もそこで終わりなわけで。


上手く説明できませんね。


(人に生まれた面倒くささ(^^;))


私が桃紅さんの作品に

惹かれる理由の一端が

そこにあるような気がします。


人生の中で、篠田桃紅さんの

作品に出合えて良かった。



















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